寮に入っている真ん中の子から電話が来るたびに「何かおもしろいニュースない?」と言われるのだけど、最近のYahooニュースのヘッドラインは本当にひどいニュースや深刻なニュースばかりで哀しい。
直視しないといけない現実だけど、直視しすぎると「今ここにある幸せ」が浸食されてしまうので、せめて庭の野菜をせっせと食べる。
堀ったジャガイモのグラタンドフィノワ。使う分だけ摘み取るばら撒きターサイの炒め。豆も落花生も今年はふんだん(対わが家比)。玉レタスも初めて育てられた。桃やプラムやアーモンドの花も開花間近。世界はやっぱりこんなにもうつくしい!
ひとつよかったことは、少し前にはじめた末っ子の株式投資。
世界はどう考えてもお金を中心に回りすぎているし、「お金と幸せは別物である」がモットーのわが家だけど、そうは言っても世界を動かす大きな要素であるお金について、ほぼ無知なまま来てしまった自分を少し反省しているところもあって。
「よりよい未来」「よりよい社会」のためには、やっぱりお金についてもっとしっかりした視点が求められるというか。お金に踊らされない/お金に支配されないためにも、「お金を避ける」のではなくて「お金を知る」ことが大切だろうな…って、当たり前すぎるかもですが💦
もはや自分は手遅れ感があるとして、子どもたちもこのまま「お金に疎い人間の再生産」となるのは(←ふつうに進むとその道まっしぐらになりそうなわが家⤵)ちょっと違うと思った。
で、数年前に雑誌で読んだ(クーヨンだったか暮しの手帖だったか…)どこか山奥の自然派っぽいお父さんが3人の子どもたちに社会勉強として10万円ずつ資金を与えて株式投資をやらせているという記事がすごく印象に残っていて、いつかやりたいと思っていたのをようやく実現できたのがこの冬のこと。
これがやっぱり思った以上におもしろくて、、、「これでどんどん金が増やせる!」と目を輝かせていた子どもの願望はここ最近の米国株のめちゃくちゃな下落と円高傾向で初っ端から完膚なきまでに打ちのめされているのですが(わずか1か月で10万円が7万円台まで目減り!!)、やはり「自分のお金」と思うと真剣そのもの。
毎朝「なんでこんなに下がった!?」とニュースをチェックして、「2週間前に売っておけばよかった💦」「チキショー~トランプのやつ、余計なこと言いやがって…」などなど、社会情勢がしっかり自分事化されている。
願わくば1万円くらいの利益を出してあげられたら…なんて思っていたけど、「ラクして稼げる♪」みたいにならないためにも、最初はこのくらい厳しいスタートがちょうどよかったかも…というところと、毎日親子で世界のニュース(の一部)を話題にできるようになったのが期待以上の収穫です。
わかりやすいYouTubeの解説動画も観たりして(なにせ親に知識がないので…)、「投資=その会社を応援することなんだ」という仕組みもしっかり理解してもらえたので、どれだけ利益が出そうであっても「絶対にテスラ株なんて買わん!!!」みたいな会話もできて、全体としてはこんなに踏んだり蹴ったりな情勢ではあるけど、だからこその学びが得られている点だけはポジティブに捉えたい。
ちょうどダイベストメントの一環で楽天銀行に口座をつくっていたので、楽天証券の未成年口座でスタートしてみたのですが、米国株は1株から買えるので、10万円でも選び放題4~5社の株を買うことができて、社会勉強としてはバッチリでした。
もちろんドリームビジョンとしては「子どもの上手な投資でバラ色の老後♪」も一応頭の隅では夢見つつ、現実的にはせいぜい堅実に「社会勉強としての投資」を親子でたのしもうという日々です。