ついに、ついに行ってきました! 昨夏オープンして、エコ界隈では話題沸騰の斗々屋さん。想像以上に魅力的なお店でした!!!
このお店の何がすごいってーーすごいところが「これでもか」というくらいたくさんあるのですがーー徹底的にごみが出ない工夫がこらされているところ。
「スーパーマーケット」という名のとおり、「こんなにいろいろ!?」と驚くほど様々な商品がすべて量り売りで購入できて(パスタ、スパイス、小麦粉、醤油やお酢やみりんやオリーブオイル、パルミジャーノチーズや青さ、野菜もすべてパッケージフリーだし、重曹やクエン酸や酸素系漂白剤に至るまで全部量り売りでした!!!!!)、本当にパッケージゼロでの販売を実現されているのは驚異的。
量り売りが快適にたのしくスムーズにできるように徹底的に工夫を凝らされているのが凄いです。ハイテクも駆使されていて、お客さんが量り売りで商品を取り出すと、ICチップで自動的に感知されて、画面をクリックすると、すぐに重量と値段が表示されたシールが出力されるという画期的なスムーズさ! あらかじめ空の瓶の重さを量る必要もなし!(↓動画ですごさが伝わるかどうか…)
お酢や醤油などはあらかじめ瓶の重量を量って、そこに注ぎ入れるシステムになっています。「何で?」と思ったら、「お酢や醤油はご自宅で残り少なくなってきたら、まだ残っているうちに瓶ごと持ってきていただいて継ぎ足せると便利だと思いますので…」と。「なるほど、たしかに!」←本当にしっかり考えられているからこそのきめ細やかさに再び脱帽。
さらに、初めてのお客さんなど、マイ容器を持っていない方が買いやすい工夫も凝らされていて、使いやすそうな各種瓶や布袋などをとてもお手頃に購入してそのまま使えるようになっています。
あらかじめ小瓶に詰め替えて量を書き込んだ「そのまま買えるもの」も用意されていたりして、その佇まいも、行き届いた心も、とても心沸き立つものがありました。
取り扱われている商品選びの視点もすばらしくて、販売時のごみゼロだけでなく、規格外などフードロス削減につながるものやサステナビリティに配慮されたものを優先的に選ばれているとのことで、その辺のトータルのこだわりも見事です。
そんなこだわり、商品を大切にする心があふれているゆえでしょうか、店内がものすごく魅力的で生き生きとしています。商品のひとつひとつがピカピカのオーラを放っていて、思わずいろいろ買いたくなってしまう(←これは正しい物欲だと思う!)。オーナーさん、スタッフさんが親切でたのしげで、丁寧に案内してくださって、本当に気持ちのよい買い物体験となります。これはいいです。ほとんどサロン状態です。日々の買い物のサロン化! 画期的な視点!
食品ロス削減も兼ねて、余り食材を活用したお惣菜も販売されているのですが、それらがまるでフランスのビストロのように色鮮やかなこと、おいしそうなこと、センス抜群なこと! それをそのままお皿に盛りつけて、奥のカウンターで食べさせていただくこともできます。
僕自身は旅程の都合で、それらの本当においしそうな、喉から手が出るほど食べてみたいものを何ひとつ食べてみることができませんでした。でも、後から考えれば、あれらを瓶に詰めてテイクアウトして、空港で食べればよかったのです!(数時間後、空港でディナータイムを迎え、化学調味料の香るうどんをすする羽目になった自分の先見の明の無さを呪いました…) 次はもっと先々に思いを馳せて、「空港でフレンチビストロの夕餉from totoya」を実現したいと思います。
totoyaさんについては、食品ロスジャーナリストの井出留美さんが取材執筆された充実の記事があるので、そちらもぜひ。
京都在住の方、京都に行かれた方はぜひ一度足を運んでみてください。実は京都にはもう1軒、ゼロウェイスト京都さんという、こちらもすごく評判の量り売りのお店があり、そちらにも梯子させていただく予定だったのですが、totoyaさんで長居してしまって時間切れになってしまい、行けずじまいとなってしまいました。。。痛恨、、でしたが、次回はゼロウェイスト京都さんにも必ず伺いたいと思っています。