大好きな町、京都。今は機嫌よく高知に住んで「高知最高!!」って思ってますが、1年半住んだ京都への想いは薄れることはありません。そんな京都に、実に7年半ぶりの上陸。最近注目のゼロウェイストスポットを探訪してきました。
第1弾はヴィーガンカフェVeg Out(ベグアウト)。ゆったり流れる鴨川を眺める贅沢すぎるロケーションのカフェ。期待以上に気持ちのいいお店で、最高に幸せな京都ブランチでした。
いただいたのは「ブッダボウル」。大豆ミートの竜田揚げ入りのサラダ丼です。ビジュアル素敵。味軽やか。この竜田揚げは鶏の竜田揚げよりも絶対おいしい。野菜のひとつひとつが生き生き輝いていて、みずみずしくて、それでいて適度に力の抜けたザッとしたバランスもいい。
本にも書いたとおり、うちは何年にもわたるヴィーガンから今は雑食に転じていますが、ヴィーガン料理はすごくおいしいので大好きだし、本当に体もラク。近くにあったらいいのになぁと思います。環境面やエシカル面ですごく大切なヴィーガンですが、何より「おいしいから」というのは大きい。日本はなぜかすごくヴィーガン後進国なので、もっと広まってほしいところ。
コーヒーもすごくおいしかったです。すこやかなヴィーガンスイーツももっと食べたかった。
店内の販売スペースにも目移りしました。うちの本も並べてくださっていて大感謝なのですが、オーガニックのドライフルーツなども量り売りでかなりお手頃に販売されていて、近くだったら便利に利用させていただきたいところ。
そして今回は、お初のパタゴニアのビール!を買いました。
尊敬するパタゴニアがより環境負荷の少ない農業へのシフトを謳う一環としてプロデュースしたビール。これはもう大注目です! この日Veg Outさんにあったのはペールエールですが、ほかにもウィット、IPAと全部で3種類あるらしく、IPA好きとしてはすごく気になります。。。
今ちょうど農業本の翻訳をしていることもあって、パタゴニアの問題意識はなおさらタイムリーです。「農業が環境問題を引き起こしている」というと、世界の食を支えてくれている農業従事者の方々に失礼な響きになってしまうかもしれませんが、農薬や化学肥料、そして大規模かつ継続的な耕起や、多様性の欠如した単一栽培など、「農業が生態系を壊してしまっている~土壌を劣化させてしまっている~さらには水資源にまでその影響が及んでしまっている」というのはどうやら紛れもない事実のようです。
もちろん、世界の食の安定供給はとても大切な課題ですが、今のままの農業では大きな歪みが出てきてしまう。パタゴニアはいち早くそうした問題に着眼して、従来型の農業とは一線を画する環境再生型の農業(=リジェネラティブ農業)へのシフトを提唱しているのです(←このリンク記事、本当にすごい)。この辺のことは調べればまたいろいろ発見が出てきそうなので、また追って、ビールをいただきながら調べてみます。
そんなこんなで、ブランチを通して大切な視点にいろいろ気づかせてくれるベグアウトさん、何とお店の生ごみもLFCコンポストで堆肥化されています。
これは本当にあっぱれ。家庭とは量が違いますから。臆せず、工夫して、のびのびトライアンドエラーされている感じ、飲食店のこれからの希望を体現してくださている気がしました。
京都最高。このあと、至福感に浸る余裕もなく、生麩と湯葉のおみやげを買い(←これはパック入り。特別だから許して)、出町ふたばの餅も入手し、大慌てでゼロウェイストスーパー斗々屋さんへ。~つづく~