【あるものでつくる 自由なキムチ】
材料がそろわなくても、いや、材料がそろわないからこそ、唯一無二のわが家のキムチ。つくるのは麻子さん。日本の素材を生かした「わが家だけの味」です。
本来は白菜を縦に割いたままの大きな状態で漬けるそうですが、「どうせ1~2カ月で食べてしまうのだから」と、あらかじめ一口大に刻んで、コンパクトな瓶に小分けに漬けています。だから、食べる時もすぐに食べられる。一石二鳥。
材料のやりくりも本当におもしろくて、
◆りんごをわざわざ買うの面倒くさい
→切干大根や、干し柿や、ヤーコンなど、手近にある”自然の甘み”で代用
◆米粉を水で溶いてつくる「キムチ糊」
→おかゆや、冷やご飯を水でおかゆ状にしたもので代用
◆はちみつ→高いので、ふつうの砂糖や、使い切れなかったジンジャーシロップや梅シロップをここぞとばかりにアップサイクル(味わいに深みが)
◆アミの塩辛→干しエビでも同じような味わいは出る
◆ネギ、玉ねぎ、ニラ、ニンニク
→どれが欠けても大丈夫(時には庭のらっきょうを使ったり、高知なら葉ニンニクもおいしい)
◆ナンプラー→アンチョビでもOK
・・・という具合。めっぽうクリエイティブ。「要は漬け物」なので、「何がなくてもおいしくなる」そうで。。
韓国の本格的な味からは遠ざかると思うけど、それはそれでとてもおいしい。というか、本場のキムチも、きっと「絶対にその材料でなければいけない」というよりは、「その季節に手近にあった素材をつかって、昔からそのようにつくっていた」ということなのでしょうから、自分の家でつくるなら、やっぱり自分の家で手に入りやすいものでつくるのがしっくり来る。
そんなわが家のキムチ。結構人気で、↓麻子さんのレシピを使って、ずいぶんたくさんの人がつくっているみたいです。よかったらお試しください。
→基本のつくり方
→あるものでつくる編
僕自身は、発酵の進んだ酸味のあるキムチより、でき立てのフレッシュなものが好みで、でき上がるそばからせっせと食べています。本当に「これさえあればご馳走」な食卓の供です。
あ、高知には「土佐キムチ」という無添加キムチのお店もあって、自分でつくらない方はそちらもとてもおすすめ! とてもおいしいです。地元ではいろいろなスーパーで買えるし、通販もできます。本場韓国の味。まさか地元で無添加キムチが手軽に買えるなんて、なんて豊かな高知!