ゲスト用のマグカップやコーヒー、地味に悩みました。一棟貸しゲストハウスの不特定多数のゲスト用、しかもセルフで勝手に淹れていただける前提となると、自宅用とはちがって、いろいろな条件をクリアしなければなりません。
<マグカップ>
・ある程度雑に使われても安心感があり、買い足しの利くもの
・高すぎない価格のもの
・何かしらの環境配慮があるといいな…(そんなものあるのか!?)
<コーヒー>
・豆からドリップで淹れる習慣のない人、意外に多そう
・しかし粉の保存はハードル高い
・個包装のコーヒーパックみたいなのはさすがに抵抗あるなぁ…
・そもそものコーヒーの質は!??
・・・ということで、なかなか難問でした。
見つけたカップは、ヨシタ手工業デザイン室のTRIP WARE。納得の選択でした(こういう発見はいつも麻子さん。かないません)。
国産のグッドデザイン賞。美濃焼の陶磁器リサイクルプログラムとのコラボで、リサイクル陶磁素材を活用(←2割程度とのことですが、とても大事な視点)。
ユニークなフタは、簡単なラップ代わりにもなるし、ソーサー的にも使える。ハンドル部分がないタイプは、お茶にもスープにもそば猪口にも使えるという汎用性。色もきれいだし、使ってみた感じもやわらかい口当たりがいい。さすがグッドデザイン賞です。円安で北欧デザイン系のマグが価格高騰の中、このリーズナブルさも神々しかったです。
そしてコーヒーは、散々悩んだ結果、信頼のピープルツリーが、パッケージまで配慮されたコーヒーバッグ(ティーバッグ的に使える)を販売していることがわかり、そちらを採用。
フェアトレードなのも大事だし、ティーバッグ方式でコーヒーが手軽に淹れられるバランスも大事。素材はトウモロコシ由来の生分解性プラで、コンポストだと時間はかかりますが、土に還る素材。全体も個包装でなく大袋にしているなど、「さすがピープルツリー」。コーヒーの味云々以上に、ゲストのみなさんにピープルツリーを知っていただけるささやかな機会になるのもいいなと思いました(みんな既に知ってるかもだけど)。
どうしても万人受けが望めない中、最大公約数を求める挑戦。たのしい発見いろいろでした。ほかにも&これからもいろいろあるかもしれないので、アンテナを延ばしていきたいです。