エルダーフラワー<br>コーディアル

今年は念願の(?)エルダーフラワーコーディアルを初めてつくってみたのですが、果たしてこれでいいのか!?? 詳しい方どうか教えてください。

味も香りも知らないのに、「なんとなくよさそう♪」というイメージ先行で玄関脇に植えてみたエルダーフラワー(セイヨウニワトコ)。

フランスのジャムの本で、果物と一緒にエルダーフラワーを入れるというのを読み、「一体どれほどいい香りだろう!」と思ったのもあります。写真を見ると、白い星屑のような花で見た目もよさそうだし・・・

・・・と植えてみたエルダーフラワー第1号は、予想外に、「白い星屑」とは似て非なる、「黒いブツブツ付き」のくすんだ花々を咲かせました💦(←一昨年のこと)

白い星屑が咲くものと思い込んでいたので、悪魔の到来かと思いましたね。。調べてみると、何のことはない、「セイヨウニワトコ」ではない「日本のニワトコ」の花なのでした(それを「エルダーフラワー」として売りに出す高知の大らかさよ…)

日本のニワトコは、調べてみると、残念ながらエルダーフラワーにはならないらしい。新芽は天ぷらにして食べられるらしいが、毒成分があって「食べすぎるとお腹を壊す」って、それ食べたくない・・・

・・・せっかくの「日本のニワトコ」とのご縁を大切にすべきところとは思いましたが、庭に植えられる木の数は限られています。植物を愛する方々に怒られそうだけど、諦めきれなかった自分、セイヨウニワトコの苗を買い直し、日本のニワトコのすぐ横に植え、旺盛に生え広がろうとする日本のニワトコは根本から切ってしまいました(今となっては恥ずかしい、ごめんなさい)。

そして咲いたエルダーフラワー第2号。今度こそ、白い星屑でした! 歓喜とともに鼻を近づけてみると、あれ、今度は匂いがしない… なぜ!?

くんくん嗅ぐと、かすかに青くさいにおいがする程度。とてもじゃないけど「芳香」とは言えません。

ネットで調べまくると、「マスカットのような甘く爽やかな香り」という情報が次々に目に入ってきます。「台所に置くと芳香剤みたい」という方も。。。

狐につままれた気持ちで「エルダーフラワー 香りがしない」と検索してみると、今度は「香りがしなくて不審だ」という方々の声がたくさん出てきます。

そんな中、先日ストーリーで「うちのエルダーフラワー香りがしません」と投稿したら、何人もの方が「うちも香りがしないです」と返してくださいました(ありがとうございます)。

ひとりだけ、「とてもいい香りです」とおっしゃった方のエルダーフラワーは、どうやら「日本のニワトコ」のようでした(←謎深まる… わが家の根本から切ってしまったニワトコも、生命力旺盛で再び葉を茂らせているので、来年あたりには花の匂いを確かめてみたいと思います)。

そして、「花はそれほど香らないのに、コーディアルにした途端にマスカットのような香りに変化する」という情報も見つけ、猜疑心を振り払って、コーディアルに仕立ててみました。

すると、あら不思議。たしかに、明らかに新しい香りが立ってきました。これは「いい香り」と言えなくもありません。「爽やか」と言ってもいいかも…(←もはや何のためにつくっているのか、目標を見失いつつある自分)

ちょっと味見をすると、たしかにほかでは嗅いだことのない香り。「魅惑的」と言ってもいいかもしれない。ヨーロッパの市販のドリンクのフレーバー的な、、、つまり、どことなく人工香料的な・・・。麻子さんに嗅いでもらうと、「わたし、こういう匂い苦手」と、にべもありません。。。(人工香料っぽくなったのは、フレッシュレモンがなくて、末っ子のポッカレモンを使ったせいもあるかもです)

香りってむずかしい。詳しい友人に電話やメールで聞こうにも、香りは届けられないし。エルダーフラワー好きという人が果たして近所にいるかどうか。。だれかに直接確認してもらえるまで、わが家のエルダー疑惑は続きそうです。

でも、仮にエルダーフラワーの香りがそれほど期待通りでなかったとしても、花のあとにつく「実」もエルダーベリーとしてたのしめるようなので、それもたのしみです(エルダーベリーも生では毒性があり、必ず加熱しないといけないというおどろおどろしさですが…)。

そして、真偽はさておき、「花のコーディアル」っていいものだな~というシンプルな感想も。わざわざ慣れない花に首を突っ込まなくても、「そういえば、先月咲いていた庭の柑橘の花はすばらしい芳香だった。来年こそは、あれでコーディアルを作ってみよう!」と決意を新たにする、迷走の初夏なのでした。