わが家流「雑食のまま肉をムリなく減らす術」

わが家は現在、週に肉1~2パックの生活(その遍歴は前回の記事にも書きました)。「肉なし」の日も多いけど、「ふつうに肉ありの食生活」という意味では、”ゆるベジ”にも満たない「ゆるゆるゆるベジ」くらいの感じです。

そんなわが家の「全然大変じゃない”肉レス”の工夫」をウェブ連載の夫婦トークで紹介しました。

以前から「うちの肉料理、一般とはだいぶずれてるかな!?」とは思ってましたが、本格的なヴィーガンを目指すハードルの高さを思えば、こんな「ゆるゆるゆるベジ」も意外にありでは?という提案です。

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よく「菜食は栄養が足りないのでは?」ということも言われますが、その点については僕自身は「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」くらいに感じてます。「特定の栄養素が足りなくなる」と言われれば、「そんな部分もあるかもなぁ」とも思うけど、、、

・・とは言え、ふつうの食生活してる人たちがどんどん生活習慣病になるこの世の中、むしろ「たっぷり食べること」のリスクも無視できないと思う。そもそも世界には、とても健康的に生きているヴィーガンの人たちもたくさんいるし、逆に、とても不健康にふつうの食生活をしている人たちもたくさんいるし・・・

・・そんな中で「菜食の不完全さ(?)にばかり、ことさらにフォーカスを当てる」のは的外れな気も。(結局やりたくない人が、やらない理由を探してるだけなんだろうなぁと)

菜食でヘルシーになる人もたくさんいるだろうし(その逆もしかり)、結局はみんなが、自分の体の声を聞いて、いい塩梅ですればいいのだろうと感じます。そんな意味で、うちは子どもの肉食欲も前向きに受け入れているし、「完全ヴィーガン」を決め込まないからこその”よさ”(気楽さ?)も実感しています。

あと、せっかく肉をいただくなら、できる限りおいしく大切にいただきたい、とも思います。なるべく配慮された/ローカルな肉、おいしいお店でいただく肉、友人お手製の肉料理ーーそれらは「無自覚な肉食」とは全然ちがって、そこにはやっぱり、ちゃんとプラスの価値がある気がする。

特にうちの近所には、鶏を飼って、それをしめて鶏肉を食べる友人知人も何人もいて、そういう”原点に近い”肉食の営みにはやっぱり敬意しかない。いわゆる「肉食問題」とはかけ離れていて、ついでに言えば、(おすそわけいただくことがあるので知ってるのですが)鶏肉の味だって全然ちがうんです。一言に「肉食」と言っても、ほんとにいろんな形と意味がある。

そこまで行かなくても、よりエシカルな肉を生産しようとする生産者さんたちの存在もすごく大切だし(なぜなら世の中から肉食はなくならないから)、なるべくそういった肉を買って大切に料理しよう/味わおう、とする消費者の”心”も、やっぱり肉食問題の解決には欠かせない気がします(=肉食をやめる人だけでは肉食問題は解決しない)。

肉の”過剰生産”が地球規模の問題を引き起こしているのであればこそ、そういう「おいしい」「ありがたい」「貴重」と思えるような肉食の価値を(逆説的なようだけど)これまで以上に大切にしていきたいな、ということも思うのです。

(↑言葉にするの難しい。「おいしい」「ありがたい」「貴重」にもいろいろあって、いわゆる高級レストランのシャラン産鴨とか、行列のできる店の安い焼き鳥とかを僕はもはや食べたい気持ちにはならないですけど…)

そんなことをボヤッと考えつつも、ふだんは全然そこまで思いつめることもなく、結構気楽でおいしい食生活を送っています。というわけで、わが家の「肉レス生活」、よかったらぜひ!
https://lifehugger.jp/column/how-to-start-a-zero-waste-lifestyle-vegetarian-2/

★写真は全然関係ないけど、先日焼いたクッキー。新しいオーブン、好調に使えてます♪