末っ子のドリンクバーで、ぜいたくな夕暮れ。先日のカルピス事件以来、どんどん種類も増殖しています。
◆一番人気はやっぱりコーラ(黒糖+スパイスの深い味わい)!
◆二番人気はジンジャーエール(唐辛子のパンチ入り)!
◆CCレモンもなかなかgood。
◆ファンタオレンジは、夏みかんを使ったので、本人的には「苦くて失敗」(大人にはほろ苦さが絶妙においしかったです)。
◆ポカリスエットは文字通り「混ぜるだけ」。火も使わない手軽さだそうですが、本物そっくりの味!「これは本物とどう違うのだろうか?」と、二人で本物ポカリの原材料を見てみたら、、、「調味料(アミノ酸)」とか「香料」とか、、、やっぱりいろいろ複雑な原材料が入ってます。水とレモン汁と砂糖と塩だけのシンプルレシピ、やはり偉大です。
配合はすべて、末っ子お気に入りのOKUDAIRA BASEさん(←「飲み物」の再生リストをご覧ください)。
★★★
・・・ほのぼのたのしい雰囲気で終わりたいところなのですが、、、最後に炭酸水メーカーの話。リールに出ているわが家の炭酸水メーカー、定番ソーダストリームのものです。はい、イスラエル企業です。
数年前、最初はスウェーデン製のスタイリッシュなアールケの炭酸水メーカーを使っていたわが家。でも、メルカリで中古を入手したのが凶と出てしまったようで、不具合で炭酸ガスがどんどん漏れてしまい、ろくに使えないという悲劇に…。保証書がなかったため、有償修理さえ受け付けてもらえず。。(←電動でもないのに、循環型社会に向けて、本当に残念なところ!! 欧州ではどうなんでしょう? もう少し前向きなイメージがありますが。。)
で、安心感のあるソーダストリームに乗り換えました。すごく使いやすいです。きっと使われている方、多いですよね?? イスラエル企業ということで、僕も一応、自分なりに調べて、英語の情報も多少読んでみて、「これならいいかな」と判断しての購入でした。でも、話題になっている岡真理さんの緊急本『ガザとは何か』をやっと読み(←とてもおすすめ!)、「うーん、、ちょっとその判断どうだったかな…」と頭を抱えているところです。。。
ソーダストリームは何と100年以上前に、もともとはイングランドで創業した企業とのこと(←おもしろい!)。健康ドリンクブームに乗って急成長したらしいのですが、ちょうど10年ほど前に、まさしくパレスチナ自治区であるヨルダン川西岸に工場があったということで、世界的な批判を浴び、不買運動まで起きて、イスラエル側に工場が移転したという経緯もあるようです。
一方で、もともとパレスチナ人スタッフを多く雇い、「共生を目指す企業姿勢」だったという記事も散見され(ソーダストリームを賞賛するパレスチナ人のコメントも紹介されていたりする)、今も「パレスチナ人とユダヤ人が一緒に働く職場」ということを打ち出しているらしく、ネタニヤフ政権下でも差別に反対する発信をしていたりと、西岸に工場があった過去は過去として、企業としてはそんなに問題視する感じではないというか、わりに評価できる企業のように感じていました。
今、それを特に覆す情報を手にしたわけではなく、本当に良心的な会社なのかもしれません(=もちろん、ウォッシュだと批判する情報もある)。ただ、岡真理さんの本を読んで感じたのは、諸外国-特にアメリカーが流す情報がどれだけイスラエル擁護寄りかということ。そして、自分が思っていたのの何十倍も、イスラエルーパレスチナの現状はひどいということ。改めてザっとチェックしてみた範囲では、ソーダストリームのCEOが昨年からの状況について「遺憾の意を唱えている」というような情報も特に見当たらないし…。という辺りを差し引いて考えるだけの客観性は自分の中にはなかったので、お気楽に「大丈夫そう♪」と買ってしまったこと、やはり「あまりにも対岸の火事的態度だったかな…」と反省です。
くれぐれも、「ソーダストリームがダメ」ということではなく。ソーダストリームにはもしかしたら何の非もないかもしれません(詳しい方教えていただきたいです)。ただ、この状況下、「遠い日本人としてできる数少ないこと」のひとつが、「イスラエル経済に投資しないこと」=つまりはイスラエル製品のボイコットであると言われたりもするので、そういったトータルの意味ではやはり「うーん、どうだったろう?」と考え込んでしまいます。
以上、ドリンクのおいしさも吹き飛ぶキャプションになってしまいましたが、、岡真理さんの本、まだ読まれていない方はぜひ読んでいただきたいなと思います。すごく読みやすくて、数時間で読めます!